ENNNA「心で伝えるダンス」指導者プロフィールVol.04

今回紹介する指導者は、プロのダンサーとして数々の有名アーティストとのパフォーマンス経験を持つENNNA(えんな)さんです!

✪経歴紹介✪
 ENNNA(えんな)
  石川県出身。22歳で美容師からダンサーに転身。
  2012年 a-nation GARL NEXT DOORバックダンサー
  2014年 freedom aozora MINMIバッグダンサー
  2015年 東方神起tour LIVE ”with” サポートダンサー
  2017年 安室奈美恵DO IT FOR LOVE MV出演
  2018年 青山テルマ tour Live パラパラダンサー 他

「好き」を胸に石川から大阪へ

石川県七尾市に生まれたENNNAさんは、学生の頃からダンスに興味を持っていたそうですが、地元にはダンスを学べる環境がなく、憧れを抱いたまま美容師として働き始めました。

転機は22歳のときでした。
美容師としての仕事も安定しはじめ、固定のお客さんも付きそうになってきたとき
「このまま美容師としての仕事での責任が大きくなれば、大好きなダンスに挑戦することができなくなってしまうのでは?」
という思いが過ぎったそうです。

意を決したENNNAさんは、本格的にダンスに挑戦するため大阪に移り住むことを決意しました。
生まれ育った地元を離れ、安定しはじめていた仕事を捨てて単身大阪に乗り込むことは非常に勇気が要りました。
しかし、「ダンスが好き!」という気持ちだけを胸に、憧れのダンスの世界に一歩踏み出す覚悟を決めました。

はじめの数年はつらいことも多かったと言います。

周囲の人に恵まれ、ダンスをはじめて一年で指導者としての仕事を請けられるようになったりもしましたが、ダンスだけで生活していくまでの道のりは遠いものでした。
ダンスを学び演じるのには、レッスン料から衣装代まで非常にお金がかかります。生活費を賄いながら、ダンスを続けていくためのお金も工面するために、バイトに明け暮れる日々が続きました。

「もうダンスやめようか」
と思うこともありましたが、周囲の人たちや、慕ってくれる生徒たち、そして何より「ダンスが好き!」という気持ちがENNNAさんの支えになったそうです。

ダンスをとおして自立した人に

10年以上ダンスの指導に関わる中で、いつも大切にしていることがあると言います。
それは「自分で気付くこと」です。

改善点や修正点を何の工夫もなく生徒に直接的に伝えてしまったのでは、生徒は自分で気づく機会や、自分で考えて修正する余地を奪われてしまいます。先生に依存しすぎず、自分の力で上達していけるように、改善点の指摘の仕方を工夫しているそうです。

21世紀は技術や社会がものすごい速度で変化し続けており、学校を出てからもつねに自発的に学び続けていくことが大切な時代です。ダンスをとおして、みずから学ぶ力が身につくのは素敵ですね。

心で伝えるダンスを


ENNNAさんがダンスに関わるときに特に大切にしていることがあります。

「テクニックだけに走らず、観客に何を伝えたいのかを強く抱いて、気持ちを込めて演じること。
技術が下手くそでも、それさえあれば素敵なダンスになる」

21世紀においては、社会の価値観が多様になり、グローバル化によって言語や文化的背景の異なる人たちと意思疎通しなければならない場面も増えてきています。

価値観の違いや、文化・言語の壁を乗り越えてコミュニケーションする中で、外国語能力やコミュニケーションのスキルといった表面的な技術ももちろん大切ですが、何より大事なのが、「伝えたい!」という思いを自分の言葉や表情に乗せて、相手に感情的な経験として届ける力です。

体全体をつかって人に何かを伝えるダンスでの経験は、価値観の多様化・グローバル化が進む21世紀を生きていく子どもたちを力強く支えてくれることでしょう。

インタビューをとおして、ENNNAさんは何度も
「周りの人たちに恵まれて」
「運が良くて」
とおっしゃっていました。

芯の強さを伺わせる自信にあふれた声音とは対称的な謙虚な人柄がとても印象的でしたが、ENNNAさんのそんな素敵な人間性がダンスにも乗って魅力的なパフォーマンスになっているのかもしれません。